それも地元愛知県直撃コースという最悪のシナリオ。
瓦産地が台風で大打撃なんてシャレにもならない。
前日7日午後は、工場の看板、外の木パレットを養生。
自宅も雨戸を閉め切って、あとはまさに「風任せ」。
8日明け方、知多半島上陸後は、一気に高浜市の東をかすめ通過。
さすがに伊勢湾台風級というだけあって、ピーク時の暴風雨は、
家がしなりそうな位の勢いで、かなり来てました。
朝、自宅をチェック。
木造2階建て、切妻屋根、和型いぶし瓦土葺き、築17年。
異常なし!ほっと、一安心。
お昼前には、澄み切った青空と眩いばかりの太陽が照りつけた。
上陸後本州を一気に北上。
コースの東側に当たる茨城県土浦、竜ヶ崎の突風被害は、
本当にお気の毒様です。(早速、鬼の注文入りましたけど・・)
文化財等への被害はというと・・・
滋賀県彦根市の彦根城では、「太鼓門櫓」(重文)の白壁の一部が幅2メートルにわたってはがれ、「天秤櫓」(同)の西側でも石垣の一部が幅6メートル崩落。城内の家老屋敷「旧木俣家屋敷」では、木塀(高さ2メートル)が約40メートルにわたって倒れた。
奈良県斑鳩町の法隆寺では、
西院伽藍にある築地塀「東南隅子院築垣」(重文)の表面が剥落。
同県明日香村の高松塚古墳でも、墳丘ののり面で土砂が崩壊した。
京都市北区の大徳寺塔頭・興臨院本堂(同)や、
京都府八幡市の石清水八幡宮の摂社・若宮社本殿(同)などでも屋根の檜皮がめくれる被害が出た。
文化財関係では、瓦屋根の大きな被害は出ていないようだ。
強風で吹き飛んだ東豊中幼稚園の屋根。園舎は2重屋根で外側が飛ばされた
家の近所の金属屋根の資材倉庫は、屋根がめくれて風が入り、
老朽化も進んでいたが、その後、壊滅状態。上記のケースだ。
ネットで少し検索しただけだから、一概には言えないだろうが、
かわら屋根への被害は台風の規模の割には少なかったんじゃないだろうか。
瓦って結構、台風に適応してきているってことだろうか。
軽量が売りの金属屋根は強風にはつらい物があるようだ。
台風の場合は、ある程度の重量でバランスよく抑えておかなきゃダメということでしょうか。
躯体の強度確保は大前提ですけど。
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☆10月9日 追記☆
台風通過から1日経過、あちらこちらから被害情報が入ってきた。
愛知県内でも台風のコースの東側に位置していた、
豊橋、渥美半島方面ではかなりの被害が出ている模様。
渥美半島では農作物の被害は深刻な状況との事。
きのうのブログでは楽観的な内容でアップしてしまったことに、
改めて反省してます。
被災地の1日も早い復旧を願います。 by 管理人
【お気楽ダイアリーの最新記事】
TBを送ります。
当記事の追記でも書きましたが、やはり台風の経路の東側ではかなりの被害が出ているようですね。
またまた渥美半島の例ですが、農作物は甚大な被害が出ている模様です。
中日新聞(10/10)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009101002000137.html
屋根に関しては本屋普請の古い物件(土葺き)でも、和型両2寸(J型で重なりの部分の切り込みの深い瓦)で適切な施行がしてある家は、ほとんど被害は無かったそうです。元々、海風の厳しい地方、地元の大工・瓦葺師の技術と経験の賜物です。
逆にガイドライン施行前の低コスト住宅の被害が顕著と聞きました。
家は一生付き合うもの、コスト・デザインだけに惑わされず、万一の
ことを思うと再考が必要なのかな!?