かわら美術館前に設置の、「飾り瓦ポスト」制作 第2弾。
まずは、ポスト本体の下ごしらえから。
郵便マーク、投函口のステンレス・プレートなどのパーツを
全て取り除き、グラインダーで何重にも塗り重ねられた塗装を、
めくっていく。結構、手間のかかる作業である。
当然、塗料粉であたり一面+全身、真っ赤か・・・
ここで最初の難関にぶち当たることに・・・
ほとんどのパーツは、内側からナットで留めてあったのだが、
唯一、正面の集荷時間のプレートを差し込む鉄枠が、ご丁寧に、
溶接してあることが判明!
ここには〒マークの瓦プレートを貼る計画なので、
外さないことには前へ進まない。
荒業実行!・・・というかコレしかない。
JP(日本郵便)の関係者には、とても見せられない・・・

花火みたくキレイだが、今度は鉄粉で真っ黒・・・
瓦のパーツは、専用の二液性強力接着剤で貼る段取り。
万一、塗料との相性が悪いと最悪の事態にもなりかねないので、
貼付け面は、地金が出るまで塗装を落としフラットに。
鉄枠を除去したあとは、ひたすら、削って、擦って・・・
再び、全身鉄粉と塗料粉で、真っ黒&真っ赤!!
これも鬼師の仕事??
どう見ても板金屋。
何だか訳が解らなくなってきた。
肝心の瓦製パーツはと言うと・・・
三州瓦産地、地元高浜市内に設置なので、
目の肥えた業界陣がわんさか・・・さすがに手抜きは出来ない。
いい加減なものを造れば、
後々、何を言われるか分からない。
初のトライという事もあって、
じわじわと、変なプレッシャーが頭を持ち上げてくる。
屋根部などのパーツは当然、粘土で造る。
イラスト程度の図面で、寸法だけはおさえ成り行き任せで造る。
大方の棟組が出来たら、
次は、差し金片手に正確、かつ慎重に地割。
今度は屋根工事屋に職換えの模様。
葺き上がり6×5cmサイズのJ型のイメージで両面で108枚分。
これも、根気勝負!
この世の煩悩の数だけの瓦を、気合で仕上げていく。
端々は、勝手に簡略化工法にさせてもらったけれど、
すっきりと棟もつくり、ご指定の七福神を仮置き。

思ったよりスンナリ行って一安心。
粘土工作みたいで、結構、楽しめた。
餅は餅屋とはよく言ったものだ・・・
あとは、諸々の細かいパーツを作って・・・
細心の注意を払って乾燥工程へ。
どうか、傷が出ませんように・・・合掌。
P.S.
今週末は、ハイウェイオアシス刈谷です!!
日本ブログ村ランキングエントリー中 クリックお願いします。